輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《季節のない街(きせつのないまち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 201,379 字 · 394 頁
良さんの家族も例外ではなく、子供たちの着ている物はみな誰かのお古で、シャツもズボンも、ブラウスもスカートも、なにもかも継ぎはぎだらけであり、絶えず洗濯したり解いて縫い直したり、継ぎを当てたりほころびをつくろったりしなければならない。――むろんみさおも黙って見ているだけではないが、八割がたまでは良さんがやらなければならなかった。職業の関係で、こまかな手仕事には慣れているためだろう、根気仕事ならお手のものとも云えるが、一日じゅう家にいて子供たちを見ているから、よごれた物を着ていたり、ほころびが切れているのを見たりすれば、つい手が出てしまうようであった。
ちかごろでは子供たち自身が、自分たちでできることはするようになった。花子はまだ二年生であるが、つくろい物をなんとかやってのけるし、太郎と次郎は洗濯を担当した。そのうえかれらは、少しでも暇があれば、ブラッシ作りの手助けまでしようとした。
「みっともねえ子だよ、おめえたちは」とみさおはよく云った、「男の子のくせに洗濯なんかしてさ、そんなこせこせした根性じゃろくな者にはなれやしねえよ」
子供たちは黙っている。