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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

線上閱讀正岡 容《寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,259 字 · 222 頁

青空文庫

の時)

つつしんで口上

広重の空、桔梗にぞ澄む早夏六月、おなじみ蝶花楼馬楽の会、丸一社中が花籠に、二つ毬の曲に興ぜば、梅坊主連のかっぽれは、深川育ち夏姿、祭めかして懐しく、かてて馬楽トンガリ座の、若手新人熱演に、圓朝以来の芝居噺、紅白道具のどんでん返しは、演者苦心の神経怪談こころをこめて勤めますれば、偏に大入り満員の、祝花火を巨きく真っ赤に、打ち揚げさせたまえと祈るは、催主馬楽がいささかの知り合い、東都文陣の前座を勤むる。

正岡容に候こと実証

(昭和七年六月、国民講堂「馬楽の会」の時)

二人会への口上

ハナシカは雪くれ竹のむら雀、ジャズっては泣き、じゃずっては哭きとは昔むかしその昔、九郎判官義経さまが、橋の袂に腰打ちかけて、向こうはるかに浅草の灯を、眺めし頃のタワゴトなり。春風秋雨二千年、さてこの頃の噺家さんは、処世に長けて貯金に秀いで、節倹は経済の基を論じ、自ら常識の地獄に堕ちて、五大洲にも誇るべき、花咲く荒唐なんせんす芸術、「落語」の情操をいたずらに、我と汚しつつあるの秋、巨人鈴々舎馬風あり、珍人橘の百圓あり、一は豪放でたらめにして、一は変才煥発なり。