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えいがじだい
寺田寅彦随筆集 第二巻
寺田 寅彦
線上閱讀寺田 寅彦《寺田寅彦随筆集 第二巻(えいがじだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 207,099 字 · 419 頁
これに対する有益なヒントはたとえば俳諧連句の研究によっても得られる。連句における天然と人事との複雑に入り乱れたシーンからシーンへの推移の間に、われわれはそれらのシーンの底に流れるある力強い運動を感じる。たとえば「猿蓑」の一巻をとって読んでみても
鳶の羽も刷いぬはつしぐれ
一ふき風の木の葉しずまる
股引の朝からぬるる川こえて
たぬきをおどす篠張の弓
のような各場面から始まって
うき人を枳殻籬よりくぐらせん
今や別れの刀さし出す
せわしげに櫛で頭をかきちらし
おもい切ったる死にぐるい見よ
の次に去来の傑作
青天に有明月の朝ぼらけ
が来る。ここに来ると自分はどういうものかきっと、ドストエフスキーの「イディオット」の死刑場へ引かれる途上の光景を思い出すのである。これらのシーンの推移のテンポは緩急自在で、実に目にも止まらぬような機微なものがある。試みにこの一巻を取ってこれを如実に表現すべき映画を作ることができたとしたら、かの「ベルリーン」のごときものは実に幼稚な子供の片言に過ぎないものになるであろう。
しかし、話の筋が通らなくては物足りないという観客が多数にあるかもしれない。