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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

線上閱讀小出 楢重《小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 334,351 字 · 657 頁

青空文庫

、お化粧中は口三味線で浄瑠璃を語るのですから堪りません、私は全くこの草鞋裏の親切だけは御免だとつくづく思ったのであります。

それから一週間ばかりの後でした、私は例の如く絵の道具をかついで出ようとすると婆さんは私を呼びました、実はこの間から絹布団を作ったのであるが、初めには男の人に寝てもらうとよいとの事故、今晩はぜひとも寝てはくれまいかとの依頼でした、私は何心なくそれは結構な事で、私は絹の布団などへはかつて寝た事はないのですからよろしく頼みますと申しました。

その夜、私は部屋へ帰って見ますと、一向絹布団の影も見えませんので私は婆さんに、一体絹布団はどうしたかと聞いて見ましたら婆さんは、ああ、それはあんまり重たいさかい私の部屋に敷いてあるといいますので、私はこれは弱ったと思いました、あのくろんぼの頭と同じ部屋とはあまり情けないと思いました、私は念のために彼女の部屋を覗いて見ました、なるほど、とても大きなダブルベッド位なものが八畳一杯に拡がっているのでした、例によって長火鉢の上にカンテラが一つと黒い大きな仏壇に燈明が点っていました。

ところで婆さんの寝床が見当りません、私は変な具合だと感じましたので思い切って婆さんは一体どこへ寝ますかとたずねて見ました、婆さんは、いや、わたしはまたあとからといったきり長火鉢の