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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,353 字 · 371 頁
しかも一人は若い女性であり、一人は童だった。
「お眼にかかれば分る」
とのことに、ありのままを、武士から藤吉郎へ通じると、彼は何か思い当ったとみえて、
「さては」
と、自身ですぐ城門まで出迎えに駈けて来た。
「おうッ、これは」
「やあ、しばらくでござった」
案のじょう、客は、栗原山の竹中半兵衛重治だった。
供の童子は小熊。女性は半兵衛の妹のおゆうなのである。
「身内はこれだけでござる。一族はなお、菩提山の城に数多あれど、すでに一度、世を捨てた半兵衛には、主縁も族縁も断ったにひとしい者どもです。――藤吉郎殿とはかねてのお約束。時節も参ったかのように存ぜられるゆえ、山の一庵を捨てて、ふたたび人中へ下りて来ました。身内とも三名の浪々の者、御随身の端へお加え下されようか」
「…………」
藤吉郎は、膝の辺りまで手を下げて、心の底から、
「こは余りな御謙遜です。前もって、一書お知らせを賜われば、すぐにも自身、山までお迎えに参じましたものを」
「何の。多寡の知れた山住居の牢人一名が、御奉公に参るのに、迎えなどは」
「ともあれ、どうぞ」
先に立って、彼は、半兵衛を奥に招じ、下座に着いて語ろうとすると、半兵衛は固く上座を拒んで、