輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,353 字 · 371 頁
洲股川の大江を渡って、信長の召状は、藤吉郎の城門へ届けられた。
ここも、この春は、平和に暮れて、松風の築山陰には、山藤の花が白々揺れていた。
本丸の広庭を抱いたその築山のうしろ方には、先ごろ普請した新しい講堂風の建物と、一棟の添屋があった。
小さい棟には竹中半兵衛と妹のおゆうが住んでいた。
大きな講堂作りの棟のほうは、家中の者の修養練武の床として建てられたものだった。竹中半兵衛を師として、朝には論語、孝経などの講義が開かれ、昼は、槍術や太刀を励みあい、夜は更くるまで灯をかかげて、半兵衛は、孫呉の軍学を説いた。
一藩の士風を、まずここから叩き直そうとするように、半兵衛は熱意をもって、若い諸士の教養に当った。
守将の藤吉郎からしてそうであるが、ここの家中は小六党出の野育ちな武士が中心となっている。
藤吉郎は、自分を顧みて、自分に欠けているがために、平常、持とうと心がけているものを、彼らにも持たせなければならないと考えた。野育ちの強さだけでは、行く末、自分のものとして、ほんとに役立つ家来にはなれない。そう憂いていたからである。
で。――竹中半兵衛を迎えると共に、彼は、自分も半兵衛に入門の礼を執り、講舎を建て、一藩の軍学師範と仰いで、家中の教育を一任した。