輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 頁

青空文庫

「――では、しばしおいとまを戴いて」

と、こんどは本当に病気療養のため、軍務を離れて、京地へ行った。

その際、秀吉から、

「右大臣家(信長)へお目通りを願い、秀吉に代って、明石景親の招降功を奏し、備前八幡山の一城は以後、お味方の一勢力と相成った由を、つぶさにそちからおつたえ申しあげるがよかろう」

とのことだったので、彼はさっそく、二条城へ登って、信長に謁し、秀吉の書を呈したうえ、ありのまま、報告した。

「なに、一滴の血もながさず、八幡山が手に入ったとか。よういたした」

信長の喜悦は、非常なものだった。播州一円にとどまっていた自己の勢力が、初めて備前へ踏み込んだ最初の一歩として大きな意義がある。

「見るからに、痩せたのう。大事に療養せい」

と、半兵衛の病を宥ることも忘れず、その功を賞して、彼には、銀子二十枚を薬料として与え、また秀吉の方へは、

「このたびのこと、並々ならぬ分別。委細は面晤にゆずるが、当座の歓びのしるしまでに」

と、黄金百枚を贈らせた。

半兵衛は、面目を施して、洛外の宿へ退った。そこは京都南禅寺の末院らしい一房だった。

誓紙

歓ぶときは度を外して歓ぶ。