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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
線上閱讀楠山 正雄《日本の古典童話(いっすんぼうし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 24,747 字 · 50 頁
お隣のおじいさんは、
「いいことを聞いた。ではわたしもさっそく行って踊りを踊りましょう。おじいさん、その鬼の来る所がどこだか、教えておくんなさい。」
といいました。
「ああ、いいとも。」
とおじいさんはいって、くわしく道を教えてやりました。
おじいさんは大そうよろこんで、あたふた山へ出ていきました。そして教わった木のうろの中へ入って、こわごわ鬼の来るのを待っていました。
なるほど、話に聞いたとおり、夜中になると、何十人となく青い着物を着た赤鬼や、赤い着物を着た黒鬼が、貂の目のようにきらきら光る明かりをつけて、がやがやいいながら出てきました。
やがてみんなはゆうべのように木のうろの前に座って、にぎやかなお酒盛りをはじめました。
その時おかしらの鬼が、
「どうした。ゆうべのじいさんはまだ来ないか。」
といいました。
「どうした、じじい、早く出てこい。」
手下の鬼どももわいわいいいました。
お隣のおじいさんは、それを聞いて、「ここだ。」と思って、こわごわうろの中からはい出しました。
するとひとりの鬼が目ばやく見つけて、
「やあ、来ました、来ました。」
といいました。