輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
なかじきり
日本の文学 2 森鴎外(一)
線上閱讀森 鴎外《日本の文学 2 森鴎外(一)(なかじきり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 22,092 字 · 45 頁
しかしこれは新たなる性命に犠牲を供するのである。わたくしはこんな分疏をして、人の誚をかえりみない。
わたくしの意中にいわんと欲する一事があった。わたくしは紙を展べて漫然空車と題した。題しおわってなんと読もうかと思った。音読すれば耳に聴いて何事ともわきまえがたい。しからばからぐるまと訓もうか。これはいかにもなつかしくないことばである。そのうえ軽そうに感ぜられる。やせた男が躁急に挽いて行きそうに感ぜられる。この感じはわたくしの意中の車と合致しがたい。そこでわたくしはむなぐるまと訓むことにした。わたくしは着意してこの古言の帯びている時と所との色をうばって、新たなる語としてこれを用いるのである。そしてかのなつかしくない、軽そうに感ぜさせるからぐるまの語を忌避するのである。
空車はわたくしの往々街上において見るところのものである。この車には定めて名があろう。しかしわたくしは不敏にしてこれを知らない。わたくしの説明によって、さすところのなんの車たるを解した人が、もしその名を知っていたなら、幸いに誨えてもらいたい。
わたくしの意中の車は大いなる荷車である。その構造はきわめて原始的で、大八車というものに似ている。