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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

甘粛は京を距る遠しと雖も、タメルランの勇威猛勢は、太祖の時よりして知るところたり、永楽帝の憂慮察す可し。此事明史には其の外国伝に、朝廷、帖木児の道を別失八里に仮りて兵を率いて東するを聞き、甘粛総兵官宋晟に勅して備せしむ、とあるに過ぎず。然れども塞外の事には意を用いること密にして、永楽八年以後、数々漠北を親征せしほどの帝の、帖木児東せんとするを聞きては、奚んぞ能く晏然たらん。太祖の洪武二十八年、傅安等を帖木児の許に使せしめて、安等猶未だ還らず、忽にして此報を得、疑虞する無きを得んや。帖木児、父は答剌豈(Taragai)、元の至元二年を以て生る。生れて跛なりしかば、悪む者チムールレンク(Timurlenk)と呼ぶ。レンクは跛の義の波斯語なり。タメルランの称これによって起る。人となり雄毅、兵を用い政を為すを善くす。太祖の明の基を開くに前後して大に勢を得、洪武五年より後、征戦三十余年、威名亜非利加、欧羅巴に及ぶ。帖木児は回教を奉ず。明の初回教の徒の甘粛に居る者を放つ。回徒多く帖木児の領土に帰す。帖木児の甘粛より入らんとせるも、故ある也。永楽元年(1403)より永楽三年に至るまで帖木児の許に在りしクラウイヨ(Clavijo, Castilian Ambassador)記す、タメルラン、支那帝使を西班牙帝使の下に座せ