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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

恋を商買道具の一刀に斬て捨、横道入らずに奈良へでも西洋へでも行れた方が良い、婚礼なぞ勧めたは爺が一生の誤り、外に悪い事仕た覚はないが、是が罪になって地獄の鉄札にでも書れはせぬかと、今朝も仏様に朝茶上る時懺悔しましたから、爺が勧めて爺が廃せというは黐竿握らせて殺生を禁ずる様な者で真に云憎き意見なれど、此を我慢して謝罪がてら正直にお辰めを思い切れと云う事、今度こそはまちがった理屈ではないが、人間は活物杓子定規の理屈で平押には行ず、人情とか何とか中々むずかしい者があって、遠くも無い寺参して御先祖様の墓に樒一束手向る易さより孫娘に友禅を買て着る苦しい方が却て仕易いから不思議だ、損徳を算盤ではじき出したら、珠運が一身二一添作の五も六もなく出立が徳と極るであろうが、人情の秤目に懸ては、魂の分銅次第、三五が十八にもなりて揚屋酒一猪口が弗箱より重く、色には目なし無二無三、身代の釣合滅茶苦茶にする男も世に多いわ、おまえの、イヤ、あなたの迷も矢張人情、そこであなたの合点の行様、年の功という眼鏡をかけてよく/\曲者の恋の正体を見届た所を話しまして、お辰めを思い切せましょう。