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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

湘王もと膂力ありて気を負う。曰く、吾聞く、前代の大臣の吏に下さるゝや、多く自ら引決すと。身は高皇帝の子にして、南面して王となる、豈能く僕隷の手に辱しめられて生活を求めんやと。遂に宮を闔じて自ら焚死す。斉王榑もまた人の告ぐるところとなり、廃せられて庶人となり、代王桂もまた終に廃せられて庶人となり、大同に幽せらる。

燕王は初より朝野の注目せるところとなり、且は威望材力も群を抜けるなり、又其の終に天子たるべきを期するものも有るなり、又私に異人術士を養い、勇士勁卒をも蓄え居れるなり、人も疑い、己も危ぶみ、朝廷と燕と竟に両立する能わざらんとするの勢あり。されば三十一年の秋、周王※の執えらるゝを見て、燕王は遂に壮士を簡みて護衛となし、極めて警戒を厳にしたり。されども斉泰黄子澄に在りては、もとより燕王を容す能わず。たま/\北辺に寇警ありしを機とし、防辺を名となし、燕藩の護衛の兵を調して塞を出でしめ、其の羽翼を去りて、其の咽喉を扼せんとし、乃ち工部侍郎張をもて北平左布政使となし、謝貴を以て都指揮使となし、燕王の動静を察せしめ、巍国公徐輝祖、曹国公李景隆をして、謀を協せて燕を図らしむ。