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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

線上閱讀幸田 露伴《日本の文学 3 五重塔・運命(うんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 100,648 字 · 198 頁

青空文庫

蓋し中年以後、書を読んで得るあるに因る。又一種の人なり。後、太子高熾の羣小の為に苦めらるるや、告げて曰く、殿下は但当に誠を竭して孝敬に、孳々として民を恤みたもうべきのみ、万事は天に在り、小人は意を措くに足らずと。識見亦高しというべし。成は是の如き人なり。旗を見るや、愴然として之を壮とし、涙下りて曰く、臣少きより軍に従いて今老いたり、戦陣を歴たること多きも、未だ嘗て此の如きを見ざるなりと。水滸伝中の人の如き成をして此言を為さしむ、燕王も亦悪戦したりというべし。而して燕王の豪傑の心を攬る所以のもの、実に王の此の勇往邁進、艱危を冒して肯て避けざるの雄風にあらずんばあらざる也。

四月、燕兵大名に次す。王、斉泰と黄子澄との斥けらるゝを聞き、書を上りて、呉傑、盛庸、平安の衆を召還せられんことを乞い、然らずんば兵を釈く能わざるを言う。帝大理少卿※()を遣りて、燕王及び諸将士の罪を赦して、本国に帰らしむることを詔し、燕軍を散ぜしめて、而して大軍を以て其後に躡かしめんとす。到りて却って燕王の機略威武の服するところとなり、帰って燕王の語直にして意誠なるを奏し、皇上権奸を誅し、天下の兵を散じたまわば、臣単騎闕下に至らんと、云える燕王の語を奏す。