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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 158,045 字 · 322 頁
、うまや新道の名も、厩も、小伝馬町大牢の御用のようにばかり書きましたが、それも幼時の感じを申述べただけです。
伝馬町大牢は明治八年まで在存し、牢屋の原の各寺院は、明治十五年ごろから出来たことを、文中には書洩しましたからここに記入いたしおきます。
我見『日本橋』は、まだもっと書きつづけるつもりでおりますが、この集には、近親のものが重に書かれたため、したがって挿入した写真など、親に厚ききらいがありますが、これは当時の風俗を知るため、手許にあって、年月に間違いのないものゆえに、私事を捨てて入れました。挿絵は天保十四年に生れた故父渓石深造が六歳のころから明治四年までの見聞を「実見画録」として百五十図書残しおいてくれましたなかから、すこしばかり選び入れました。装幀は烏丸光康卿『後撰集』表紙裏のうつし、見返しは朱が赤すぎましたが、古画中直垂紋であります。
この書は書肆の熱意にて、極めて速に出来、ふりがなを一度失いしためにあるいは校正の麁洩もあらんかとそれのみをおそれます。
昭和十年一月十四日
時雨