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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
線上閱讀尾崎 士郎《早稲田大学(わせだだいがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 頁
それから、もう一年が経っている。現在の西方は堺枯川の経営する、売文社に出入して、ひとかどの革命家を気どっていた。もはや「青年雄弁」などを眼中に置いてはいない。天皇の行幸される日とか、何か政治的事件の起りそうなときには必ず朝から西方に尾行(巡査)がついている。幸徳事件以来、そういう習慣が不文律のようになって、ずるずるとつづいているらしい。その頃、堺枯川を中心とする幾つかの学生グループがあって、帝大(現在の東大)からは、学校内に新人会という組織をつくっている宮崎竜介、赤松克麿、三輪寿壮、新明正道等の学生が堺の家に出入りをしていたし、明治大学からは佐々木味津三、村瀬武比古等が別のグループをつくってちかづいていた。その中で、売文社系統の実際運動に直接関与しているのは早稲田大学に籍をおいている西方現助と青木公平だけである。その証拠にはこの二人には必ず尾行がつき、時によっては、尾行も一人だけではなく、学校の表門と裏門に立って授業が終って出てくるのを待っていることもあった。
東山はその年の三月、学校を卒業して、「青年雄弁」に専らになっていたが、西方の姿をみとめると、