輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうわよねんのぶんだんのがいかん

昭和四年の文壇の概観

平林 初之輔

線上閱讀平林 初之輔《昭和四年の文壇の概観(しょうわよねんのぶんだんのがいかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,557 字 · 29 頁

青空文庫

四 ナンセンス文学

が流行したことがある。これは官憲の取り締まりのためもあって、最近あとをたったが、あの「告白物」は、事実らしく見せかけたつくり話であることが多かったということである。実話文学の落ちつく先もそうした経路をとるより他はあるまい。それよりも私には『婦人公論』の、新聞で問題になった事件の当事者の感想的告白の方が遥かに生々しいという点で興味があった。無論これらは、文学の問題として論ずる問題ではないであろうか。

四 ナンセンス文学

同じく末期的文学の一つの現象として、ナンセンス文学をあげることができるであろう。これは、ある一つのレジームの末期にいつでもあらわれる軽文学の、最新の形態である。これはまだしかし日本では地についていない観がある。主として『新青年』によるフィッシュ兄弟とかウッドハウスのごとき、外国の作家の作品の輸入、ならびに外国の笑い話の翻訳によって一つの読み物のカテゴリーを形成している現状に過ぎない。日本人のナンセンス文学にはどうも重苦しい、封建的詮めの伝統を脱しきらないところがあって、たとえば佐々木邦の滑稽小説にしても、新時代の精神に触れていない。鈍重で、陳腐である。