輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《時代推理小説 半七捕物帳(二)(はんしちとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,865 字 · 432 頁

青空文庫

と、お仙がそばから口を出した。

「やかましい。御用のことに口を出すな」

叱り付けて、半七はしばらく考えた。猿芝居の猿が火の見の半鐘を撞いて世間をさわがした実例は、彼の記憶にまだ新しく残っている。しかし猿が刃物を持って人を殺しに来るとは、作り話なら知らぬこと、実際には滅多にありそうにもないように思われた。

「それにしても、姉さんはなぜ止められたんだ。云い取り方が拙かったんだね」

「そうでしょう。止められると聞いたら、姉さんは蒼い顔をして黙っていました」

「姉さんは一体どんなことを調べられた。おめえも一緒に行ったんだから、知っているだろう」

この問いに対して、お浪は捗々しい返事をしなかった。彼女はお仙が出してくれた団扇を弄くりながら、黙って俯向いていた。

「おい、何もかも正直に云ってくれねえじゃあいけねえ。姉さんが助かるのも助からねえのも、おめえの口一つにあることだ、なんでもみんな隠さずに云って貰いてえ。姉さんはこの頃なにか親父と折り合いの悪いことでもあったんじゃあねえか」

「ええ。この頃は時々に喧嘩をすることがあるんです」と、お浪はよんどころなしに白状した。

「情夫の一件かえ」