輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
線上閱讀佐々木 喜善《東奥異聞(とうおういぶん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,862 字 · 124 頁
それにこの真夜中に女がただの一人、これはてっきり魔物なんだろうと早合点して、スカリ(組頭)が筒先を差し向けると、女はさも無念そうにすごすごとどことなしに立ち去ってゆきました。
そのあとその女はスギのレッチウの小屋にいって、前同様のことをいって一夜の世話を頼み入れますと、そこの小屋では、それはさぞ御難渋だろう、さあさ早くはいって火にあたれといって、いろいろと介抱をしてやり首尾よく女にお産の紐を解かせました。女人はひどく喜んでスカリに向かっていうには、おおよく聴けよ。われこそはただの人間ではありません。じつは山神さんでありまするぞよ。今夜のお世話のお礼には明朝三つクマをえさせましょう。夜が明けたならこの下の洞に尋ねいってみなさい。大きなタカスのうちに三匹の大グマがいよう、それを射つにはかくかくせよと教え、また前に情けなく私に当たったかの七人組の小屋にもいってみておくれ、私の怒りが彼らをなんとしておくか、といわれたと思うと、その山神さんの女人はどことなしに立ち去りました。
そこでスギのレッチウの者ども、女人のお告げの洞にいってみると、いかにもいわれたとおりの大木の朽ち穴があります。