輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
線上閱讀下村 湖人《次郎物語(じろうものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 178,724 字 · 355 頁
次郎はきょとんとしている。
「じゃあ、ご飯は二階でみんなといっしょに差上げます。」
俊亮が先に立って朝倉先生夫妻を二階に案内した。大沢たちもすぐそのあとにつづいた。
階段をのぼると、一せいに拍手の音がきこえた。それは先生夫妻と俊亮とが席につき終るまで鳴りやまなかった。
生徒は楕円形の円陣をつくっていた。一番奥の方に三枚だけ座ぶとんがしいてあったが、それが朝倉先生夫妻と俊亮の席だった。朝倉先生をまん中に、夫人と俊亮とがその左右に坐った。大沢たちは俊亮のつぎに坐ったが、俊三だけは、少ししも手の同級生のところに割りこんだ。
みんなのまえには、菓子袋が一つずつ置いてあり、ところどころに湯呑をのせた盆が置いてあった。拍手が終ったあと、しばらくは、いやにしんとしていた。
「あいさつや話はあとだ。先ずめしにしよう。どうだい、すぐ運ばないか。」
俊亮は大沢たちを見て言った。それはみんなにもはっきりきこえるほどの声だった。大沢はすぐ立ち上ろうとした。すると次郎が言った。
「先輩は坐っていて下さい。僕たちで運びます。」
それからみんなの方に向かって、
「四年と五年の諸君は手伝ってくれたまえ、飯や汁をはこぶんだから。