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わたしのりれきしょ
浅沼稲次郎 私の履歴書ほか
浅沼 稲次郎
線上閱讀浅沼 稲次郎《浅沼稲次郎 私の履歴書ほか(わたしのりれきしょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,264 字 · 91 頁
この東京市会議員の選挙からは芽が出て、昭和十一年の衆院議員選挙に当選し、トントン拍子に運ぶようになった。そうなってくると時の社会大衆党本部では、君はどこで選挙をやっても当選しそうだからと、昭和十二年の林内閣食逃げ解散後の選挙には、第四区(本所、深川)から第三区(京橋、日本橋、浅草)に移れという。私にとって第三区ははじめての選挙区ではあり、相手には頼母木桂吉、安藤正純、田川大吉郎、伊藤痴遊というそうそうたる人がひかえている。京橋、日本橋、浅草はまさに東京のヘソであり、日本の中心である。私はこれこそ男子の本懐と考え、本気になって闘い抜いた。その結果、安藤、田川の両強豪をおさえて、頼母木氏についで第二位で当選した。この時ばかりは本当に勝ったという感じがした。
その後、昭和十七年の翼賛選挙には立候補したが、直ちに辞退した。またその年、東京市会議員の改選に立候補したが、弾圧が激しく落選した。ついで都制施行とともに都会議員に当選し副議長になったが、終戦は都会議員で迎えた。
いま弾圧と迫害の中に闘われた戦前の選挙を思い、戦後の選挙とくらべると、その変り方に驚くばかりである。