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つばくろ(つばくろ)
燕(つばくろ)
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《燕(つばくろ)(つばくろ(つばくろ))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 25,395 字 · 52 頁
若い人たち(五)
「ときが来れば」と庄野が云った、「燕も立っていってしまうか」
「しかし来年になれば」と渡貫が云った、「かれらはまた帰って来るさ」
「若いのは子を伴れてね」と梶本が云った。
又左衛門が杯をあげて、ゆっくりと、云った、「――年をとったのは、骨になってか」
四人は声をださずに笑い、おのおのの杯を口へ持っていった。黄昏の色がやや濃くなり、四人を包んだ霧の中で、ぼんやりと舷燈の光が明るくなり始めた。
若い人たち(五)
「ばかばかしい」と渡貫藤五が云った、「なんだと思ったら老人の懐旧談じゃないか」
「だからおちつけと云ったんだよ」と相川忠策が云った、「ああいう隠退した人たちが、政治問題で密会するなんてある筈がないもの」
「おれはもっと骨のある連中だと思った」と渡貫がいまいましげに、地面へ唾を吐いて云った、「いくら隠退したにしろ、藩の政治が腐りかかっているのに、集まって昔話に興ずるなどとは呆れたおいぼれどもだ」
「もういいよ」と相川がなだめた、「なまじ老人たちに口出しをされては、却って事が面倒になる、あの人たちには余生をたのしませておけばいいよ」
「おいぼれどもが」