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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 頁
三月三十一日
もしかしたら一日に行こうかしら。駄目かしら。今夜と明日一杯と、よく仕事して見て、その御ホービが出るか出ないか、というわけです。『文芸春秋』が十円の貯蓄公債よこしました。もし千円あたったら、何をあげましょうか。達ちゃんのお嫁貰うとき千円当れ、五百円でもいい、百円でもいいネと大いに慾をはって笑いました。
三月三十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
三月三十一日 第二十五信
きょうは日曜、たのしい日、という子供の唱歌があるのを覚えていらっしゃる?
けさ、やっとつきました。二十三日にお出しになった分。どうもありがとう。いろいろたのしく拝見いたしました。
大名の奥方のこと、そうでしたか? 私は蘇峰はよんで居りません。そうよ、朝井、今川などの戦国時代なのはわかって居りましたが。それから、この題材に関して云われていること、大変興味ふかく同感いたします。菊池寛の例も大変面白し、貴司などの行った機械的現代化への注意も面白く有益です。これは特別面白く思います、雄山閣で元から『古典研究』というのを出していましょう? あすこで歴史文学の特輯を出すのですって。