輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 65,952 字 · 130 頁

青空文庫

十月一日

頼りにされるのもいいけれどビタミンの様にA・B・Cの人がA・B・Cの訴えを持って来てくれるのは今の私の頭には少し荷がすぎる時もありますから。(これは内証よ)

島田の方はいつもちゃんと上島田と書いていますし、野原の方は西野原と書かずただ野原と書いていましたが、こちらの方はずっと着いていたようです、碌に書いたとも思わないのに、もうこんなになったから大急ぎで退却致しましょう。新聞が朝日その他月曜は二頁きりだったのが今度からは毎月二十五日定休日が出来るそうです。今夜はむし暑くなりましたから風邪お大事に。

十月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

十月一日

二十九日附のお手紙が今朝着いて、明日まで返事が書けないなといささか悲観していたらば、ペンさんが私の薬の処方を忘れたのを取りに寄ってくれて、思いがけなく直ぐ書けることになりました。この紫紺色の小さい上衣をきた若い人は薬の証明書を「ある?」と言って食堂へ入ってきました。私は起きてお昼を食べようとしていたところで、寿江子は私の向い側にとぐろをまいて居り、太郎は庭へゴザを敷き板を並べ、ままごとをして、一人で其処で御飯を食べていました。