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おうさまのかんしんされたはなし
王さまの感心された話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《王さまの感心された話(おうさまのかんしんされたはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 3,390 字 · 7 頁
この世界が造られましたときに、三人の美しい天使がありました。いちばん上の姉さんは、やさしい、さびしい口数の少ない方で、そのつぎの妹は、まことに麗しい、目の大きいぱっちりとした方で、末の弟は快活な正直な少年でありました。
みんなは、それぞれこの世界が造られるはじめてのことでありますので、なにかに姿を変えなければなりませんでした。
「よく考えて、自分のなりたいと思うものになるがいい。けれど、一度姿を変えてしまったなら、永久に、ふたたびもとのような天使にはなれないのだから、よく考えてなるがいい。」と、神さまは申されました。
三人の姉と妹と弟は、それぞれ、なにになったらいいだろうと考えました。姿を変えてしまえば、もういままでのように、三人は仲よくいっしょにいて話をすることもできなければ、また、顔を見ることもできないと思います。三人は、それが悲しくてなりませんでした。
気の弱い妹は、目にいっぱい涙をためてうつむいていました。すると、気高い、さびしい姉は、やさしく妹をなぐさめて、
「たとえ、遠く離れることがあっても、わたしたちは、毎晩顔を見合うことができれば、それで満足するであろう。