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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代日本の思想対立(げんだいにほんのしそうたいりつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 頁

青空文庫

といって、例の所在なさから例の駄目を押し、堀切氏はこれを受けて内閣審議会反対の一くさりを語っている。

いわく「産業組合の農村に対する最近の動きが政党排撃の傾向を帯びていることは、その中央機関および政府部内に計画的にこれをなさしめつつあるは顕著の事実である。新設の審議会の如きも、この一貫せる新官僚の策謀によって動かされんとする恐れがある。即ち軍部、農民、学者、政友会、を除外して挙国一致を僣称する審議会は新官僚の企図にほかならぬ」云々。

折角軍部や農民(?)や学者(?)に挙国一致的にモテようと思って国体明徴をかつぎ出した政友会が、挙国一致どころではなく、審議会にも産業組合にさえも、対立しなければならなくなったのは、策戦の誤りだったとでもいわねばなるまい。それだけ政友会にとっては国体明徴・美濃部排撃・はますます頼みの綱になるわけなのだ。

ところが折角のこの頼みの綱が徒花ばかりのヘチマの蔓だとなると、政党はどこへ行くことになるか。

政党の行く方などは今のところどうでもよいが、機関説排撃運動の行く方は、さしずめ田舎まわりというところにでもなるだろう。中央は内閣審議会で忙しいのだから。