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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代日本の思想対立(げんだいにほんのしそうたいりつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 頁

青空文庫

へ離散している。でなければ自由主義的扮装をもってジャーナリズム活動をやっている間に、この扮装がいつの間にか骨肉に迄食い込みかねない有様である。出版物の上では唯物論者の活動は衰退していないように見えるけれども、理論的前進の点になると大いに懐疑的にならざるを得ない。例えば『唯物論研究』の誌上では、「ミーチン一派」の認識論を否定する加藤正氏が依然として旧い論争を続け、岡邦雄氏はエンゲルスの自然弁証法の批判者として現われているし(古くは弁証法の「例証」の問題、近くはエネルギー概念)、優れた芸術理論家(甘粕石介氏)が哲学的問題で(例えば芸術と科学の認識論的差別)案外な誤謬を犯している、等々。科学史の方面では小倉博士の『数学史の研究』の如き立派な労作があるとしても、理論の方面では質が量に伴っていないということが出来る。しかし、自然弁証法の具体的研究がぼつぼつ少壮学徒によって企てられていることや、三枝博音氏や秋沢修二氏によって着手された思想史的研究には相当の期待がかけられるだろう(こういう領域は比較的風当りが少ないので理論の純粋性を或る程度まで維持できる。実は筆者も思想史の「世界」