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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代日本の思想対立(げんだいにほんのしそうたいりつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 頁

青空文庫

ならぬ。

この点の分析と議論とが今後前進するだろうと考える。

処で、之は取りも直さず日本に於ける封建性の問題であって、所謂「講座派」と所謂「労農派」とが、その対立を益々表面化して来た。当の問題に直接結合しているのである。今日の日本ファシズムの根柢的な条件としての日本封建性は、無論今日に始まったわけではなくて、少なくとも、明治初年来の歴史的発展を辿るのでなければ、基本的な規定については何ごともいえないわけで、この点日本資本主義発達史講座の業績は不朽だろうと思う。

労農派は之が現代に至る歴史的連絡をまだ欠いているという点を、指摘し攻撃する。この攻撃に反撃するものは、今後の講座派(そう呼ぶことにして)の業績でなくてはならぬようだ。

だがこの論争の要点は、日本における封建性の規定を通じて、日本ファシズムの分析に寄与すべきだという点になくてはならぬので、之を越えて、党派的関心のはけ口とするのなら、論争そのものが反動的な役割を有つことになることは明らかだろう。この点を吾々は怠らず注目しなければならない。

自由主義問題乃至之につづくインテリゲンチャ論は、もう少し実質的な展開を示すべきである。