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しんせんどうとかがく

神仙道と科学

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《神仙道と科学(しんせんどうとかがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,215 字 · 9 頁

青空文庫

それが連続した時の流れの本態なのである。そして古代中国の神仙道は連続した時の流れの中で、十二月卅一日の最後の時刻と、一月一日の最初の時刻との関係を、陰きわまりて陽に転ずるものとして取り扱っている。まさにこれはデデキントの連続である。少なくとも晦と朔旦との境界という問題をとりあげ、そこに深く思いを致したことは事実であって、古代中国の哲学者は、運動を無限小にしたものが静止であるというような気楽なことは、考えていなかったように思われる。

デデキントが何処からああいう警抜な説明を思いついたかは知らないし、またそれが中国神仙道と全く関係のないことももちろんであろう。しかし連続の問題に悩み抜いていたデデキントが、もし『仙書参同契』を読んで、「天地陰陽運行已まずして、歳月日時終れば即ち復更始する」「歳でいえば年末年始の境、月でいえば晦日と朔日との間、日でいえば深夜の直後は、いずれも陰きわまりて陽に転ずる緻密のところである。即ちこの陰陽交渉の初頭において『震来りて符を受ける』のである」というあたりに来て、はたと膝を打ったとしても、そう突飛ではないであろう。「陰きわまりて陽に転ずる」