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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁
ただ、ドクトル=ズーフというオランダ人のつくった、大きな「ハルマ」という字引をひいて、自分でかんがえるのでした。
原書といっても、塾にあるのは、物理学と医学の本だけで、一つのしゅるいのものは一さつずつしかなく、ぜんぶで十さつばかりでした。そこで、おおぜいの生徒が勉強するには、くじで、じゅんばんをきめて、めいめいに原書を半紙に四、五まいぐらいうつしとるわけでした。それに字引は一さつしかありませんから、たいへんでした。
会読は、毎月きまった日に六回ぐらいおこなわれました。よくできた人には白まる、できなかった人には黒まる、わりあてられた文章がぜんぶできたものには、白い三角のしるしをつけます。これで三か月つづけて白い三角をもらった人は、一つ上のクラスにすすむことがゆるされました。ですから、ふだんは兄弟のようになかのよい生徒たちも、このときばかりは、はげしいきょうそうになりました。
諭吉は、まえに勉強していたので、こんどは中級のクラスにはいりました。夕食をすますと、すぐ一ねむりして、夜の十時ごろに目をさまし、それからずっと本をよみます。明けがた、台所のほうで朝食のしたくのはじまる音をきくと、もう一どねむり、朝食ができあがるころにおきて、すぐ朝ぶろにいき、かえって朝食をすますと、また本をよむといったありさまでした。