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かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁

青空文庫

現に人々は之に似て、記述科学と説明科学とを区別するのが常であるであろう。それはこの種の方法による分類の他ではない。併し「この種の方法」とは何か。それは学問的概念構成以前に横たわる処の其の意味に於て常識的なる対象、に対する意味での方法を示す。かかる方法が恰も形式論理学の方法論に於て取り扱われるようなそのような方法概念を云い表わしたことを吾々は思い起こそう。之は方法概念の最も原始的な形態に過ぎなかった。そしてこの方法概念は対象概念に向って運動しなければならなかった事実をも亦思い起こそう。対象概念へ向って運動しつつある方法概念、之は学問構成後の対象に対応する処の方法概念――概念構成としての方法――であった。今やこの意味での方法によって学問は分類されることが、必然的になって来るのである。そしてこれはとりも直さずリッケルトの科学論によって与えられた(リッケルトの科学論に就いての細かい考察は後に譲る)。

処がリッケルトの科学論に含まれている動機を少くとも三段に区別することが出来るであろう。最も根柢的と考えねばならない動機は、諸学問――特に自然科学と歴史学――の夫々がもつ独特の学問性の特色を明らかにしようとする処に横たわると思われる。