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かがくほうほうろん
科学方法論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁
併し如何なる先天的理由も経験も之を保証してはいない。そして経験に基けば、却って時間の相対性が要求されるであろう。その次第はこうである。時間が物理学的概念として物理学に於て活きて働くためには、時間はまず初めに物理的に定義されねばならない。この定義は時間を測定することによって実験的に決定する方法を具体的に云い表わさなければならない。アインシュタインは第一に等時性(Synchronismus)の概念を定義する。二つの座標系をA・Bとすれば、光がAからBに達するに必要な時間と、BからAに達するに要する時間とが等しいとする時、時間はA・Bに共通であり等時(synchron)である。第二に、Aを発した光とBを発した光とが直線線分ABの数式の中点に於て相会う時、光はA・Bを同時に(gleichzeitig)発したものと定義される*。さて物理学に於てこのように定義された時間――物理的時間――は光という全く経験的な現象の性質によって制約されているわけである。光をどう理解するかによって時間の理解が変って来るであろう。ガリレイ・ニュートンの相対性理論の立場にあっては、光は一つの電磁気現象――それは他の諸現象と特に異った資格を持った現象であるとは想像されていない――と考えられるから、光の速度は一定でなくてはならない。