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かがくほうほうろん
科学方法論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁
この容易さはその対象が一つの常識概念として、学問的研究を俟つまでもなく、学問構成以前に於て存在することを意味するのに他ならない。構成以前とは研究以前の、即ち常識的な、存在を意味するであろう。尤も人々は常識と学問的研究との間に漸次の移り行きを認めることによって、この構成の前後が一つの概略的区別に過ぎないと云うかも知れない。そうすればこの区別は要するに程度の差であって、云わば同じ色の連続スペクトルの任意の二点を偶々私が異る二つの色として指摘したようなことになるかも知れない。そしてそのような偶然の区別は表象散漫によって同一とも異るものとも考えられそうである。――実際又弁証法的諸段階にあっては吾々はそのような不精確さに少なからず出逢うであろう。併しながら常識から学問的知識への移り行きは決して漸次の概念によっては尽されない。常識はそれ自身の尺度を持ち学問的知識はそれ自身の別の尺度を有つ。恰も世論がアカデミーの理論とは別な勢力を持つように、街頭と研究室とは別な社会的存在として現われる性質を持っていることは事実である。二つのものは全くその原理を――出発を――異にする。