輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
線上閱讀賀川 豊彦《空中征服(くうちゅうせいふく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,687 字 · 215 頁
六七 崇徳院慈厳叡智大居士
新町の妾宅に電話をかける、松島正五郎の宅に電話をかける、それでも居所がわからない。翌朝まで待てば、帰ってくるかも知れぬと、心配しながら朝を待ったが、朝早く、警察からの電話で身投したことがわかった。
菊子がその報告を受けたのは恵比須屋で朝餐を喫べていた時であった。彼女は食事もそのままにして、遺骸の引取りに出かけた。
彼女が、田簑橋のほとりについた時には、蓆をきせられた水死人を見物するために往来は人で黒くなっていた。菊子は群衆を掻き分けて蓆を被られた父の屍を見たが、さすが豪気な娘でもしばらくそこを立上ることが出来なかった。
弘子からの電話で、第一に現場に飛んで来てくれたのは島村であった。彼は自動車でやって来た。そして安治川の死体を自動車に乗せて、自宅に運びたいと立会の警部補に許可を乞うた。
立会の警部補は、どういうわけか、それを許さない。
「検事が臨検せられるまで死骸を動かすわけにはゆきません」
一時間くらい待っているうちに検事殿がやって来た。そしてやっとのことで、その死骸を動かすことが出来た。しかし、その時には松島正五郎も、島高蔵も現場に来ていた。見物人の中には菊子の顔を見知っていて囁くものもあった。