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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

線上閱讀竹久 夢二《童話集 春(はしがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,531 字 · 97 頁

青空文庫

まだまだお祖母さんのキモノの柔かい鼠色のキレや、春さんののであったピカピカ光る桃色ののや、父様が若かった男盛の頃のネクタイだった條のあるのや、藍色ののや黄色いのもあった。病に疲れてものうく、眠む気がさして、うっとりとして来るにつれて、その嫁入衣裳のキレは冷たい真白な雪に変る。すると橇の鈴の音が聞えて来る。

隅っこの方に小さな教会のついて居るクリスマスカードが見える。その教会の塔は凍って居たけれど、その窓はクリスマスの輝きで明るく暖かかった。

つぎに紺青色のは空であった。

そして、それを見て居ると、小鳥や、星や、三月弥生のことなどが思い出されるのであった。

もしお祖母様ののであった鼠色のキレに眼を移すならば、緑色だった空は忽ち暗くなって雨が降って来る。

けれどもお春さんののであった桃色のキレや、父様のだった藍色ののや黄色のを見さえすれば、すぐに花が咲いた、お日様がまた輝くのでした。

やがていろんな色がごっちゃになって、こんがらがってしまう、蒲公英がちゃらちゃらと鳴ったり、橇の鈴や菫が雪のなかで花を開いたり。そしてあなたは眠ります。その眠りが小さな子供を健康にするのでした。