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らしょうもんのあとに
羅生門の後に
線上閱讀芥川 竜之介《羅生門の後に(らしょうもんのあとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 1,430 字 · 3 頁
それが彼是一年ばかり続く中に、一度「帝国文学」の新年号へ原稿を持ちこんで、返された覚えがあるが、間もなく二度目のがやっと同じ雑誌で活字になり、三度目のが又、半年ばかり経って、どうにか日の目を見るような運びになった。その三度目が、この中へ入れた「羅生門」である。その発表後間もなく、自分は人伝に加藤武雄君が、自分の小説を読んだと云う事を聞いた。断って置くが、読んだと云う事を聞いたので、褒めたと云う事を聞いたのではない。けれども自分はそれだけで満足であった。これが、自分の小説も友人以外に読者がある、そうして又同時にあり得ると云う事を知った始である。
次いで、四代目の「新思潮」が久米、松岡、菊池、成瀬、自分の五人の手で、発刊された。そうして、その初号に載った「鼻」を、夏目先生に、手紙で褒めて頂いた。これが、自分の小説を友人以外の人に批評された、そうして又同時に、褒めて貰った始めである。
爾来程なく、鈴木三重吉氏の推薦によって、「芋粥」を「新小説」に発表したが、「新思潮」以外の雑誌に寄稿したのは、寧ろ「希望」に掲げられた、「虱」を以て始めとするのである。