輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

線上閱讀火野 葦平《花と龍(はなとりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 頁

青空文庫

晩年は政界も退き、世話好きの好々爺となってみずからの狭い世界にとじこもっていた。若いころの花々しさは遠い時代の夢のようであった。しかし、私はこの父の晩年のさびしげな姿もいつか書きたいと考えている。

この小説が連載されている間、実に多くの人々から便りを貰った。私は毀誉褒貶は度外視して、ただがむしゃらに身体をぶっつけるようにして書いていただけだが、庶民玉井金五郎とマンとの生きて行く姿のなにかが、読者の共感を呼んだように思われる。私の才能と力のなさで、不充分であったにもかかわらず、金五郎とマンとのひたむきな生きかたが人間本来の姿をどこかに止めていたせいであろうか。作者にとってはよろこばしくありがたいことであった。三百二十四回というような長期間にわたったのもそういう読者の激励と支援のたまものであった。また、読売新聞が貴重な紙面をこんなにも長く裂いて下さったことにたいしても感謝の念がおさえきれない。

なお、『花と龍』はあくまで金五郎とマンとの物語なので、勝則は出来るだけ控え目に書き、どうしても必要な場所以外には顔を出させないように留意した。若松港のゼネ・スト前後は勝則にとっての大切な時期なので、別個の長篇にしたいという意図を持っている。