輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はなのきむらとぬすびとたち

花のき村と盗人たち

新美 南吉

線上閱讀新美 南吉《花のき村と盗人たち(はなのきむらとぬすびとたち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,710 字 · 20 頁

青空文庫

おれもいっぱいかけて、それからいっぱい飲ましてもらって来ました。茶わんがあるならかしらにも持って来てあげましたのに。」

「やれやれ、何という罪のねえ盗人だ。そういう人ごみの中では、人のふところや袂に気をつけるものだ。とんまめが、もういっぺんきさまもやりなおして来い。その笛はここへ置いていけ。」

角兵ヱは叱られて、笛を草の中へおき、また村にはいっていきました。

おしまいに帰って来たのは鉋太郎でした。

「きさまも、ろくなものは見て来なかったろう。」

と、きかないさきから、かしらがいいました。

「いや、金持ちがありました、金持ちが。」

と鉋太郎は声をはずませていいました。金持ちときいて、かしらはにこにことしました。

「おお、金持ちか。」

「金持ちです、金持ちです。すばらしいりっぱな家でした。」

「うむ。」

「その座敷の天井と来たら、さつま杉の一枚板なんで、こんなのを見たら、うちの親父はどんなに喜ぶかも知れない、と思って、あっしは見とれていました。」

「へっ、面白くもねえ。それで、その天井をはずしてでも来る気かい。」

鉋太郎は、じぶんが盗人の弟子であったことを思い出しました。