輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
線上閱讀小山 清《落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 239,741 字 · 486 頁
菖蒲園なども開いていて、遊山の人の姿も見られました。小菅の刑務所の見える堤に、遊山の人からは少し離れて、仰向けに寝て休みました。浅草の方の空に浮んでいる気球広告を眺めていたら、頭のわきに立った人がありました。兄さん何して居るのだ? 巡査でした。不審訊問なのでした。僕を不良とでも思ったらしいのです。「女子供が遊びにくるので、悪い奴がくるという話なんだが。」こんなことを云いました。僕は水神にいる親戚の名も告げました。すると「無心にでもきたんじゃないのか。」と云いました。立ち去るきわに「自分でもへんだと思わないかい。」と云って、さげすむような笑いを見せました。それは自分の思い過ごしを弁解するもののようにも、また僕を憫れむもののようにもとれました。僕は吐胸を突かれる気がしました。僕は自分のなりをかえりみました。僕はふだん大抵中学時代の制服を着て、朴歯の下駄を履いています。大して胡散臭いこともないじゃないか、と自分に云ってみました。
でも僕はどこかへんなのですね。人相もよくないのですね。僕は前にも咎められたことがあるのです。浅草公園で人にまじり、活動館の前に立って陳列の写真を覗き込んでいたら、その向いの交番に呼び込まれましたっけ。