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しちひゃくごじゅっく

虚子五句集(下)〔全2冊〕

高浜 虚子

線上閱讀高浜 虚子《虚子五句集(下)〔全2冊〕(しちひゃくごじゅっく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 37,288 字 · 78 頁

青空文庫

昭和三十二年

十二月十六日 土筆会。草庵。

忘るゝが故に健康老の春

鎌倉の此処に住み古り初日の出

枯れてなし鶲の梅と名づけしが

十二月三十日 晦日会。扇ヶ谷、香風園。

昭和三十二年

冬日あり実に頼もしき限りかな

一月十七日

岩壁に這ひ上る如落葉積み

一月二十九日 玉藻会。英勝寺。

我れが行く天地万象凍てし中

落椿紅白にして尽大地

その後とは花に別れし後の事

大麻唯男氏を悼む

君が来し門椿咲きつゞきをり

二月十一日

東山西山こめて花の京

二月二十五日 「東山」新発行所を得、橙重に贈る。

謡ひやめ雛の客を迎へけり

世直りて草の庵の雛祭り

三月三日 おはん、小時、実花来り、老妻慰藉。

或る時は梅幽かなる日和かな

傍らに人無き如く梅にあり

三月七日 どうだん会。好々亭。

閉ざしたる老の我儘梅が門

三月十一日 偶成。

三笠宮両殿下に

北極の春の御空は如何なりし

三月十五日

咳一つ彼もこぼしぬ春の風邪

三月十七日 土筆会。草庵。

焚かである春の煖炉のさうざうし

三月十八日 句謡会。高木宅。

離々として鬱々として春の草

三月二十一日 上海すみれ会。二ノ鳥居前、浅羽屋支店。

雪残る村の小家を打ち囲み

四月五日 金沢行。妙高附近。

春暁の時の太鼓や旧城下