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じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(上)(じんるいのせいぞんきょうそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 頁
は教えようによっていかようにも進歩させることのできるものであることがわかる。
鳥類にはその子に歌を教えるものがあるばかりではない、あるいは餌をついばむことを教えるものがあり、あるいは飛ぶことを教えるものがあり、あるいはおよぐことを教えるものがある。これらのことはくわしく鳥類の習性を観察した人が記載しておいたものを見ると明瞭にわかるが、自分でも少し注意しておれば実物からいくらも見ることができる。たとえば鶏がたくさんの雛を連れて庭に餌を拾い歩いているところを見ると、親鳥は餌を見いだすたびごとに雛を呼び集め、自ら餌をついばんでは雛の集まっている中へ落して、その地面に当たって跳ね散るところを雛に拾わせていることがあるが、これは雛に餌を速かについばむ術を練習させているのであろう。地上に落ちて動く小さな餌を巧みに速かについばみ取るには眼の働きも充分でなければならず、また頸や嘴を動かす種々の筋肉がみな調和して働かなければならぬ。しかして種々の筋肉の調和した働きというものは、練習の結果として初めて完全にできるものであることは、ベースボール、ローンテニスのごとき遊戯でも、書画、裁縫のごとき芸術でもみな大いに練習を要するということを見ても知れる。