輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(上)(じんるいのせいぞんきょうそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 頁
これらの動物では身体の構造も複雑で、筋肉も脳髄も、非常に発達しているから、たとい幼児が親に保護せられ養われて、大きさだけは一匹なみに成長しても、筋肉や脳髄の働きが鈍くては、とうてい生存競争に打ち勝って、子孫を残し、種属を維持してゆきうるという充分の見込みが立たぬ。それゆえこれらの動物はただ子を生んで保護し養うのみならず、なおこれを教え導いて筋肉脳力を練習せしめ、しかるのちに初めてこれを手放すのである。この仲間に属する動物はいずれも知力のいちじるしく発達したものゆえ、その習性を詳しく調べてみると、実におもしろい事実がたくさんにあり、子を教え育てる方法のごときもよほど人間に類する点の多いものがある。初めにあげたわずかに二三の例によってもその一斑をうかがうことができよう。従来の教育学者は動物の習性などは少しも調べず、ただ独断的に教育は人間に限るなどと間違うたことを言い放っていたのであるが、いささかでも高等動物の習性をうかごうた者は決してかかる断言を承認することはできぬ。
以上述べたところから考えてみるとほぼ次のごとくに言っても誤りではなかろう。第一、きわめて多数の子を生む動物は全く生み放しで少しも子供の世話をせぬ。