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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 頁
避くべからざることかもしれぬが、一は流行の当時にその学説の真価をきわめず、無暗にありがたがって買いかぶり過ぎるに基づくようである。およそ学説として世に公にせられるほどのものならば、みな相当の理屈のあるはもちろんのことで、その点だけを聞くといかにももっともに思われるから、その真価を判断するだけの眼識のない輩はたちまちこれに雷同して、一時はその説が天下を風靡するというありさまになる。しかしながらこれを実地に応用してみると、もとより予期しただけの効果が現われるはずはないゆえ、暫時にして前の反対に、その学説の全部を捨てて顧みぬようになるのである。純粋な理論上の学説で、実際の生活社会と縁の遠いものならば、いかなる学説が流行し、いかなる学説が衰えようともあえて問うにおよばぬが、民種改善学のごときわが民族の将来に偉大な影響を生ずべき実際的の学問が、他の学説と同様に一時流行してのちにたちまち忘れられるようではまことに遺憾であるゆえ、いまだ流行の盛んにならぬうちにその実際価値を冷静に論じて、流行後、たちまち捨てられるごときことを防ぐの一助としたいと思う。
人種を改良しようということは、今から二十数年前にわが国でも一度唱えられたことがあったが、その時の人種改良は、日本人よりもまさった西洋人と雑婚して西洋人の血を日本人に加え