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なす、おぜ、あかぎ、しがこうげん

那須、尾瀬、赤城、志賀高原

木暮 理太郎

線上閱讀木暮 理太郎《那須、尾瀬、赤城、志賀高原(なす、おぜ、あかぎ、しがこうげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,615 字 · 14 頁

青空文庫

尾瀬

尚お熊見曾根から隠居倉を経て西側の三斗小屋温泉に下る道もあって、二時間あれば充分である。

那須も赤城山と同様に、針葉樹林に欠けている。唯だ南月山の南面に辛うじて其存在が認められるに過ぎない。赤城とは高度僅に百米の差であるが、赤城には偃松がなく、那須にはかなり多い。これは緯度が高い為であろうと思う。

那須は塩原と共に関東北部の温泉郷である。唯だその異なるところは、塩原温泉は渓流に沿い、那須温泉は山腹に在ることである。

尾瀬

尾瀬は日光と共に山中の水郷である。大小幾多の池沼と湿原とが到る処に展開して、これ程水郷と呼ぶに適した場所は他に少ないであろう。寧ろ水が多過ぎる位である。それが又一方に於ては特異の高原と称す可き地形を成しているから面白い。水郷であり高原であると同時に、更に之を繞って針葉樹に闊葉樹を混じた大森林が発達し、背景として秀麗な燧岳と雄偉な至仏岳とを有するに至っては、山地水生の珍しい植物の宝庫であることを別にしても、景勝地としての尾瀬が如何に優れたものであるかを想像するに充分であろう。

尾瀬は自ら二の区域に分れている、一は尾瀬沼を中心とし、燧岳を主峰とした沼の平とも称す可きもので、一は尾瀬ヶ原を中心とし、至仏岳を主峰とした湿原である。