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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

」

「ハハハ……、わかったようだね。そのこたえは、ジャックと明智とが、おなじ人間だったというのさ。おなじ人間だから、かぎをかりなくても、よかったのさ。」

パッと洞窟の中が、明るくなりました。ジャックが、懐中電灯をつけて、じぶんの顔をてらしたのです。そのまるい光のなかに、ジャックではなくて、あのモジャモジャ頭の明智小五郎の顔が、にこにこ笑っていたではありませんか。

やみの中でカツラをとり、つけまゆげをはがし、顔のけしょうをふきとって、もとの明智に、もどっていたのです。

「きさま、やっぱり、明智だったなっ。」

懐中電灯の光が、首領のほうへ向けられました。黒ふくめんの怪人は、両手をひろげ、いまにも明智につかみかかろうとする、おそろしい姿をしていました。

「やっとわかったね。きみにしては、ずいぶん、気づくのが、おそかったじゃないか。だが、まだなぞがのこっている。それじゃあ、ほんもののジャックはどこへ行ったのか。いつ、ジャックとぼくとが、いれかわったのか。きみはそれを知りたいだろう。

ぼくは、この洞窟には、きっと、陸上へのぬけ道があるとおもった。それで土地の漁師に変装して、海岸のがけの上をさがしていると、あの林のなかのぬけあなから、ジャックがはいだしてきた。