輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

線上閱讀宮沢 賢治《銀河鉄道の夜(ぎんがてつどうのよる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 76,529 字 · 155 頁

青空文庫

するともう鷺は、かたまって安心して死んじまいます。あとはもう、わかり切ってまさあ。押し葉にするだけです」

「鷺を押し葉にするんですか。標本ですか」

「標本じゃありません。みんなたべるじゃありませんか」

「おかしいねえ」カムパネルラが首をかしげました。

「おかしいも不審もありませんや。そら」その男は立って、網棚から包みをおろして、手ばやくくるくると解きました。

「さあ、ごらんなさい。いまとって来たばかりです」

「ほんとうに鷺だねえ」二人は思わず叫びました。まっ白な、あのさっきの北の十字架のように光る鷺のからだが、十ばかり、少しひらべったくなって、黒い脚をちぢめて、浮彫りのようにならんでいたのです。

「眼をつぶってるね」カムパネルラは、指でそっと、鷺の三日月がたの白いつぶった眼にさわりました。頭の上の槍のような白い毛もちゃんとついていました。

「ね、そうでしょう」鳥捕りは風呂敷を重ねて、またくるくると包んで紐でくくりました。誰がいったいここらで鷺なんぞたべるだろうとジョバンニは思いながら訊きました。

「鷺はおいしいんですか」

「ええ、毎日注文があります。しかし雁の方が、もっと売れます。