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ゆき
雪
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《雪(ゆき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 77,536 字 · 152 頁
四
Cはやはり木の箱で、前面は硝子を嵌込んであり、下のEなる皿には水を入れ、図で見るように電熱で所要の温度に保つのである。寒暖計は七本用い、酒精の温度T_0の数式、銅面直前の気温T_aの数式、水温T_wの数式の外に水蒸気の対流の起る空間の四点の気温を測った。初めT_0の数式(以下T_0の数式またはT_wの数式などの記号は一々説明をつけぬが前記の説明の通りである)を零下二十度位にして置いて、下の水温を五度乃至十度に保って暫く待っていると、上の銅板の面から白い雪ようのものがちらちら降って来るのである。これは銅面に出来た霜がちぎれて落ちて来るのであって、丁度雪が降っているのと同じような状景を呈するのである。この霜を冷い硝子板で受け取って、顕微鏡下でその形を調べるのである。小形の霜の結晶は銅面に附着したまま落ちないから、かき落して調べた。この実験をした所は冬季暖房装置を止めた室内で、零度乃至三度位の気温の時が実験に便であった。
四
この実験によってわれわれの知ったことは次の如くである。少し専門的な説明になるかも知れないが、この部分は相当必要な事柄であるし、かつ読者が興味をもって読まるれば、訳なく諒解されるはずのことである。