輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かみなりもんいほく

雷門以北

久保田 万太郎

線上閱讀久保田 万太郎《雷門以北(かみなりもんいほく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,839 字 · 44 頁

青空文庫

観音堂附近(一)

が、いまわたしが昔ながら(わたしにとってはそうである)の「仲見世」を通って感じることは絵草紙屋のすくなくなったことである。(そのなかで最も大きかった清水屋……伊藤君のその店にしていまでは「中央公論」「改造」の二、三百ずつもさばく書店になってしまったのである)豆屋、紅梅焼屋の以前のように目につかなくなったことである。(数のうえでも豆屋は絵草紙屋とともにすくなくなった)「木村屋」を真似た名所焼の店のほう/″\に出来たことである。――そうして「武蔵屋」が衰え「伊藤勘」のさかえたことである……

由来そこは外のほう/″\の霊場がもつようなことさらな「名物」はもっていなかった。「煎豆」があり、「紅梅焼」があり「雷おこし」があったといっても、それらは直接「観音さま」に関連する何ものも持たなかった。それはただ「仲見世」あるいは「雷門」附近をえらんで店舗をもったにすぎなかった。――と、たま/\パン屋の「木村屋」あって「名所焼」を売りはじめた。――わたしの記憶にもしやあやまりがなければ、いまから十五、六年まえのことである……

観音堂附近(一)

それはただ在来の人形焼……で思い出したが、そのずっと以前、広小路の、「ちんや」