輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
線上閱讀服部 之総《黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 頁
はじめの鉄柱にしばりつけるまえに、口に鉄管をふくませて舌を噛むことを拒いだという。火刑の火はその当日、城下若松桂林寺町早山かもんのすけという御用鋳師の家からもってくるのが恒例で、磔柱や獄門は、若松市中の下駄屋がまわりもちで作った。
はりつけ以上の極刑、たとえば鋸刑などは、会津藩ではそれをおこなう権限がなかった。磔刑そのものも、尾紀水御三家をのぞいては、そのつど幕府の允許を得たうえで、はじめて行い得たのである。しかるに会津藩だけは、御三家以外で幕府の允許なくして磔刑をおこない、あとから届け出ればよいという特権をもっていた。
――民主主義的ヒューマニズムの見地からみていかにもむごたらしく非人間的な、この種の封建性の側面を筆にすることは、どちらかといえばわたしはきらいなほうである。ことに、東条裁判がただ判決をまつばかりとなっているこんにち、こんなはなしをもちだすことは趣味としてもほめたものではないであろう。にもかかわらずあえてこの筆をとるというのもじつはつぎのことを知ったがためにほかならない。
そのことは会津藩がどうしてそんな特権を獲得したかという問題と関連している。