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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
線上閱讀服部 之総《黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 頁
米国としては一方サープライズ号救助の感謝、他方シャーマン号事件の糺明、恩威ならび行うための口実に事を欠かないのだから――内訓はこうした意味を伝えていた。とかくするうち、朝鮮にとって三度目の、実に怪しからぬ洋夷事件が起った。
一八六八――李太王五年四月十七日、一隻の黒船が、忠清道牙山湾の行担島に投錨した。そこから小艇に乗換えて插橋川を遡行し、九万浦付近で上陸した洋夷の一隊は、自ら俄羅斯国(ロシア)軍隊と揚言しつつ、忠清道徳川郡伽洞にある大院君の父王、南延君球の陵に向った。
守衛および伽洞民衆は逃散してしまう。洋夷は王陵の発掘をはじめたが、どうしたわけか中途でやめて、行担島へ引揚げたのが四月二十日(旧暦)。
入違いに忠清監司閔致痒が軍隊を率いて徳川に馳行する。洋夷は船を行担島からさらに江華島南方の東検島に移して、上陸、ここで朝鮮軍隊と衝突して敗走した。
大院君摂政時代にはいって三度目の勝利である。永宗僉使申考哲がこの戦勝を京城に報告した文中に「…………傷く者はなはだ衆し。溺水して死する者的数を知らず。故にあえて枚陳せず。ただ二賊首をもって東門に斬懸し、もって賊衆を威す!」