Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Read 新・水滸伝 (しん・すいこでん) by 吉川 英治 (よしかわえいじ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 684,899 characters · 1374 screens
……で、留守隊一同、首を長くして、お待ちしていたわけなんで」
「なに、張横、阮小七のふたりが敵にいけどられたと。……はて、それは戦法が難しくなったな。下手に出れば、たちまち、陣頭の血祭りにされるだろうし」
なお、仔細をきいてみると、張横は得意の水戦を用いて、敵の攪乱に出かけ、かえって敵の計におちて捕われたもの。また阮小七も、その復讐戦を挑んで、逆に、関勝の奇計に引ッかかったものだという。
「なにさま、敵将の関勝というのは、よほど奇略に富む者らしい。……軍師、なんぞご名策はありませんか」
呉用は、さっきから、を撫して、そばで聞いていたが、
「ともあれ、当ってみましょう。その戦ぶり、また、その人物を見てからの上の勝負だ。……いかなる智将といえ、その兵略には、限界もあるし癖もある。彼に得意な戦術があれば、その智を用いて智の裏を掻く……」
次の日の早朝。
まず味方の花栄を先陣にくり出して、敵の堅陣へと、ぶつけてみた。
その手の官軍方の将は例の、醜郡馬宣賛だった。乱戦半日の果て、小李広の花栄と醜郡馬とは、互いに面をあわせての接戦となったが、弓の花栄といわれた彼の射た一箭が、カン! と醜郡馬の背なかの護心鏡にあたったので、